21世紀の献血風景
歯医者の治療を終えて出てきたビルのホールに、突如出現していた野戦病院 献血ブース。
気が向いたので、献血してみることにしました。10年ぶりくらいかな。
デスマーチの不摂生で肝臓を壊し、使用後->使用前みたいなむーざんな身体のリハビリに励んではや半年。先週、三ヶ月に二回くらいのペースでやっている血液検査の結果が正常値に戻った(ただし、その後で肝臓が完全に再生するのにはまだ時間がかかるらししい)ので、何かのきっかけにしたかったのかもしれません。
さて、久方ぶりの献血はどのようになっているのか。
問診票をちょいちょいとチェックしていくと、海外渡航歴に関する質問がわりと細かい。
あとこれ。「男性の方のみ:一年以内に男性と性交渉をしたことがある[はい] [いいえ]」
…えーと、どっから突っ込んだら良いんでしょうか。
一年経ってりゃいいのか?女同士の場合はいいのか!?
脳裏に鳴り響くのは"TEAM AMERICA WORLD POLICE"の挿入歌。
"Everyone has AIDS! AIDS,AIDS,AIDS!!..."
気を取り直して再開。
問診票を持って問診。事前に水分を取れとかでアクエリアスのパックを渡され、昼食前だと言うとチョコチップクッキーまで出してくれます。なんか事が終わった後にオレンジジュースのテトラパック一個という昔とはえらい違いですな。しかし、こういうシチュエーション「事前に摂っておいてください」と言われて渡されると、なんか薬っぽく感じるから不思議。
しかし、一番進歩してると感じたのはその装備でしょうか。
係官がノートPCに献血者情報を登録すると、あとはバーコード付きのタグで全てが管理され、検体の事前検査も携帯端末。全部無線LANで接続されていて、スタイラスとバーコードでちゃっちゃかオペレーションが進みます。ずいぶん進んだものだなぁ。
しかし、進歩してない部分も。
採血痛い。
途中で「あれー?流れが止まっちゃいましたー」と、ぶっとい針をズコズコ抜き差しされて昇天しそうに。最後に思いっ切り突き込まれ、これが腕の付け根にまで響く。これで掌をむーすーんでーひーらーいーてーとかやるとてきめんに絶頂を極められます。
どうにか400mlを抜き切って、最後にまた菓子と飲み物を貰いました。横っ腹に入っている、協賛企業らしい会社のロゴが大判振る舞いの理由かも。
ともあれ、願わくは立ち直りつつある自分の血が、どこかの誰かのお役に立ちますように。