戦車試乗記
ぐずつく天気をものともせず、土浦の武器学校まで陸自の装備品展示に行ってきました。
電車で気軽に出かけられるような所で現用の装備に触れられるんだから、なんとも恵まれた国と言えましょう。
屋外では常設の歴代AFVと特設されたAFVの展示、そして高機動車と74式、90式の試乗。その他の展示は中止。
屋内では小火器や銃砲弾やら各種広報資料やら。あと、霞ヶ浦なので武器学校資料館や雄翔館(予科練記念館)も見られます。
不覚にもカメラのバッテリーを切らしてしまったので写真もないので、箇条書きな感想だけ。
・展示車両
一番印象的だったのは自走榴弾砲と対になる砲側弾薬車。内部の給弾機構まで見られるようになっていた。こういう車両が充実してないと戦争はできないだろうなぁと思うものの、一方でえらく高価そうで数が揃うのか不安にも。
総火演などと違い、ヤンキー払い下げと思われるWWII頃のアメリカ軍のAFVも見られる。
旧軍の戦車に至っては、司馬遼太郎でなくてもツッコミたくなるようなシロモノ。
・武器学校資料館
火縄銃から重機関銃までの小火器コレクションが圧巻。入手ルートについてツッコミたくなるような東側の兵器も少々。
あと、3mもあるような火縄銃は本当に撃てたのかどうか。
・雄翔館
戦死した航空兵・士官の遺影・遺品の展示。
「断米英」とか「出撃三分前」とか「読んだら焼却して下さい」とか、文面がどれも壮絶。おまけに達筆。現代の日本人というのはすっかり退化しちまってるのではないかと身につまされる。
興味深かったのは訓練課程ごとの戦死率。戦局自体がアレなので全般的に高いのは確かだが、甲種に比べて修業年限の長い乙種の方が有意に戦死率が低い。短期教育の丙種に至っては、ほぼ全ての期で戦死率80%以上という有様。やはり教育と訓練なのか。
あと、昔さくら珍(仮名)を乗せてぶっ飛ばした桜花の模型のオリジナルに出会えた。
・戦車試乗
74式と90式の違いが際立つ。
74式は一挙一動にノッキングするような独特の衝撃があり、ゴツい機械であることを主張する。
90式は動作が非常に滑らかで、加減速を除くと動揺も少ない。しかし、74式より高速を出しているせいか、起動輪のあたりから伝わる微振動が気になった。
いずれにしても、エンジンの咆哮とともに疾走していると非常に気分が大きくなる。思わず歓声を上げる自分。イャハー!!