Dec.04, 2005

池田城宝物殿潜入記

[Diary]

いや、本当は「栄光の大ナポレオン展」なんですが。場所とか背景がアレかつナニなので。

面子はナポレオン文学の大家である盗撮紳士とMr.I(仮称)、風見鶏くらーへ丼。波乱の予感がするオーダー。

昼食を摂っていないという用意の悪い連中のため、美術館前の某大学の食堂を目指すことに。

入った瞬間から「世界は敵色だ」とか「大先生のお力」とか、いきなりオン・ザ・エッヂのチキンレースを始める連中。お前ら命が惜しくないのか。

毛唐ネズミ園にも匹敵する広大な敷地に、パチンコ屋かラブホテルか場外馬券売場のような様式の壮麗な巨大建築がそびえる様は宗教性すら感じさせるほどに圧巻。道にも「グローリー」だの「ビクトリー」だの、 何かハズした 景気の良いネーミングが踊ります。

取りあえず、補給を済ませていざ宝物殿へ。次々と押し寄せる団体客はさすが 学会の動員力 皇帝陛下の威光を感じさせます。

展示物はそれほど多くなく、順路をぶらぶらするだけなら小一時間。そこら中にちりばめられたナポレオン語録の抜粋が語りかけてきます。「人は私を批判するだろう。しかし、歴史はいずれ私を評価する」「富に対するやっかみは見当外れ」「私が人間革命なのだ」おお、よくぞ言って下されたナポレオン君!

…とまあ、そんな腐れ三色旗ネタはとりあえず放っておいて本題。

展示されているジュエリーはKen's shopの謙さんと罠兎の姐さんが修復したと聞いてます。瑪瑙の指輪に光を透すために現場で工夫したり、バラけるティアラをテグスでふん縛ったりしたとか色々話は聞かせてもらったのですが、如何せん光モノに群れるオバン多過ぎでろくに確かめることも適わず。残念。

私が一番興味深いといえばやはり時計なわけですが、置時計しかありませんでした。「ホラティウス兄弟の誓い」など、絵画をモチーフにした装飾が施されています。そこで「何だ、ブロンズ金メッキかよ」とか言わないように(笑)

下から覗くと僅かに機械が見えますが、脱進機構などは見えず。残念。地板の周囲にピラー(柱)がおっ立っていたところからすると、バージ脱進機じゃないかなぁ、などと想像。置時計は全部で三台ありましたが最後の一台(名前忘れた)が一番豪華で、ムーンフェイズやらジャンプ表示のカレンダーやら、てんこ盛りに装備していました。

ちなみに、デミハンターケース(蓋の中心に穴が開いているハンターケース。蓋を開けずに時間が読める)の懐中時計を「ナポレオンがケースに穴を開けさせたのが始まりなのでナポレオンケース」などと言う人がいますが、思いっきり俗説なので鵜呑みにして吹聴しないように。この様式はナポレオンの台頭前から存在します。

全般的に華美過ぎて正直私の趣味ではないのですが(笑)、興味深く眺めて出てきました。しかし人込みは何度揉まれても嫌なものだ。

最後は陽も落ちぬうちから(つーても雨降ってたけど)居酒屋にシケ込んで「下町のナポレオン」で乾杯し、ナポレオン三昧の一日を終えました。大陸軍はアアアァァ!世界最強オオオォォ!!

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