May.01, 2006

ゲーム付き懐中時計を斬る

[Diary]
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さら丼曰く、ゲーム付き懐中時計(をぃ

畏友さら丼が吉祥寺に持ってきた、ゲームがオマケに付いてくる懐中時計

差額2000円少々で一体どんな時計が付いてくるのか!?興味津々でございます。では、実物を見てみましょう。

アニメを意識して、スタイルは金のハンターケースで中三針。鎖付き。しかし、ハンターケースで龍頭が12時というのはやはり懐中時計を使った事のない者の発想じゃないかと思います。

龍頭を押し込むという操作は意外と力を込めるもので、しっかりと時計を保持していないと時計が掌からすっぽ抜けかねません。これを保持、つまり力をかける側の反対を支えようとすれば、龍頭は自然と3時位置に来るものです。見た目には解りにくいかも知れませんが、何度かハンターケースを実際に操作してみれば直ちに実感できることです。

さて、持ってみた第一印象はとにかく軽い。鎖込みで実測66g(絶対に個体差アリ)。私の知る「本物」すなわちアンティークの機械式時計に比べれば半分そこら(ただし、実際の重さはケースの厚みに大きく依存するので幅がある)といったところでしょうか。さすがにケースはプラスチックではなく金属ではありますが、メッキはかなり薄そうで頼りない感じです。

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中身はこんなにスッカスカ。
まあ、「本物の時計」と比べるのは酷というものですが。

「日本製」とある中身は、セイコーのPC21Aというクオーツのムーブメントが入っていました。「オリジナル腕時計作りますサービス」や「オリジナル腕時計製作キット」といったものでよく見かけるものです。腕時計に使われるものですが、中三針なので大きい針さえ付けてしまえば懐中時計にだって使えるわけです。しかし、ムーブメントの直径よりもデカい針を振り回すわけですから、少々無理があるのも事実です。

さてこの時計、原価はいかほどが。ムーブメントの卸値は日本のぐぐる先生も教えてくれませんが、海の外では「8個で10ドル」という値段でオークションに出品している業者がいます。とすると、一個当たりの値段はせいぜい50~60円程度か?しかし、マスロットならもっとディスカウントもあるでしょう。あと、ケースに文字盤、飾り針にプラ風防、そして鎖と紙箱。これらは中国製と考えると……。私の見立てでは200円切るくらいじゃないかなぁ、と思います。丼勘定ですが。

この時計、精度はともかくメッキの耐久性が怪しい(裏蓋開けた時の跡の付き方がどうも…)気がするので、身に着けるとポケットに擦れるだけでメッキが剥げそうです。それでなくても、鎖の始末を間違えたら覿面に傷だらけです。まあ、いくらなんでもこれを日常で実用しようなどという勇者はいないと思いますが…。いやいや、世の中にはサクラ大戦茶碗で毎日飯を喰っている大きなお友達という実例があることを私は知っているので(笑)、油断はできません。

いずれにしても、いい商売ですなこりゃ。それはともかく、これを機に懐中時計に興味を持たれた方は、是非一度「本物の懐中時計」に触れてみることをオススメします。本物の持つ説得力には何物もかないません。

ちなみに、地雷の呼び声高いオマケの方のゲームはというと、

どう見てもクソゲーです。本当にありがとうございました。

何処から突っ込んだもんか解らんので思いつくまま適当に挙げると、

  • そもそもコピーライトに"2005"とある処からして時機を逸しているわけですが。7キャラの第二期が終わってる今になって5キャラの第一期のみをなぞって何がやりたかったんだろう?
  • 立ち絵のバリエーションが片手の指より少なく、シーンやキャラの感情と致命的に合わないこと多々。
  • イベント絵もほとんどない上に、大半がアニメ第一期の模写(セルの使いまわしにしては絵が微妙に違うが構図が同じなのでそう思った)。
  • グラフィックが絶望的に少なく、しかも演出らしい演出が皆無なため、アニメの該当シーンを脳内補完でもしない限り、何が起こっているのか解らない。
  • 脚本はアニメ第一期を忠実になぞっているだけなので、「何処が違っておるのか喃」という間違い探しがプレイヤーの主任務。
  • 言葉尻が違うので音声は一応独自のアフレコと思われる(唯一の救いだ)が、内容がアニメと同じなので、意味がどれほどあるのかは首を捻るところ。
  • 何故かBGMのみアニメから引き継いでいないが、出来の方はさっぱり。アニメのBGMを使わなかった理由が理解できない。
  • ムービーは絵がヘボい上に画質は解像度が足りないか圧縮のかけ過ぎかというレベル。しかも短い。
  • シューティングパートはJavaScriptかFlashで無料公開されてるなら「ほー」というレベル。当然必然性は絶無。

全体的な質は「10年前にセガサターンで発売されてたタイトル」という印象。そのカテゴリで考えてもヒットは望むべくもありませんが。

なんか、アニメ第一期の予想外のヒットに浮かれてか、二匹目三匹目のドジョウをことごとく掴み損ねてますな、この企画。もっと腰を据えて丁寧に作ればいくらでも良いものに出来るだろうに…惜しいこと。

で、何で私がさら丼の時計からこんな事までつらつら書いてるのかって?

それはAmazonめの卑劣なる陰謀にしてやられたまでの事よ!!

あー、高くついたネタだったなぁもう。

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Comments

From :さら : 2006年05月02日 22:06

自分でも買っておいて・・・
んで私はゲームの封も開けてませんよ、そのまま積んだ(笑