Jul.26, 2006

それは自分だけの儀式?

[Diary]

荷物を運び出して空となった部屋。

転居は何度もしているけれど、その度にやっていた癖があったことに気付く。

それは、手をたたくこと。

遮るもののない室内では、ぱぁん、という残響がしみじみと響く。

いぃん……という残響は自分の名残か。二度、三度と手をたたく。

響き渡るその音は、重ねられた思い出を振り払おうとしているのか、刻みつけようとしているのか。自分でもはっきりとは解らないまま、じっと天井の隅を見上げ、部屋を見渡す。

リハウスのCMで、一人部屋に駆け戻って「お世話になりました!」って頭を下げる子の気分が解ったような気がした。

そんな東京最後の夜。

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