それは自分だけの儀式?
[Diary]
荷物を運び出して空となった部屋。
転居は何度もしているけれど、その度にやっていた癖があったことに気付く。
それは、手をたたくこと。
遮るもののない室内では、ぱぁんん、という残響がしみじみと響く。
いぃん……という残響は自分の名残か。二度、三度と手をたたく。
響き渡るその音は、重ねられた思い出を振り払おうとしているのか、刻みつけようとしているのか。自分でもはっきりとは解らないまま、じっと天井の隅を見上げ、部屋を見渡す。
リハウスのCMで、一人部屋に駆け戻って「お世話になりました!」って頭を下げる子の気分が解ったような気がした。
そんな東京最後の夜。
posted by Jul.26, 2006 9:04 PM
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