Mar.14, 2007

オリジナル懐中時計ポーチ 第二次試作完成!

[アンティーク時計のある暮らし]

楽しみにしていた皆様、お待たせいたしました。

かねてより企画中の懐中時計用ベルトポーチ、その第二次試作が完成いたしました!

能書きは後にして、まずはその姿をご覧下さい。

オリジナル懐中時計ポーチ 二次試作バージョン
一次試作(左)との比較(正面)。
高さを15mm拡大。
一次試作(左)との比較(背面)。
ベルト通しは同仕様。
一次試作(左)との比較(側面)。
試作なのでナスカンの型は微妙に異なる。
18サイズ懐中時計との比較。このサイズでも余裕をもって収まるようになった。
ケース自体の基本的構造は一次試作と同じ。メーカーのロゴも入り、より製品版に近付いている。

一次試作時に自作したスペーサ。こうした微調整が画竜点睛となる。

一見してまず解るのは色合いの違いではないでしょうか。一次試作のオイルレザーから、二次試作はワックスレザーへと素材を変更しました。色合いがより深みを増し、アンティークとの組み合わせにも違和感のない落ち着きを備えたのではないかと思います。また、素材自体がオイルレザーと比べて僅かに硬くなったことで、ポーチ自体、手にしたときの手応えがよりしっかりしたものになったように思います。

今回の試作における最大の変更点は、そのサイズです。アンティーク懐中時計はその大きさにも個体差があり、その全てにジャストフィット、というのはさすがに不可能ではありますが、それでも可能な限り多くの機械を収められるようにしたいものです。

一次試作はアメリカ製の懐中時計で最もポピュラーな16サイズを主眼に作成しましたが、数の上ではそれに次ぐ18サイズの機械にも対応するため、二次試作では高さが15mm拡張されました。これにより、18サイズの機械を収めた大振りのケースも余裕で収まるようになりました。

最大公約数的なサイズとなったため、16サイズ以下の懐中時計を使用する場合には、スペーサを組み合わせた方が良いでしょう。この最後のひと手間をかけることで、使い勝手と安定感は劇的に向上します。今回の例は手持ちの材料を寄せ集めただけのものですが、実用上には何の問題もありません。見れば解る程度のものですが、リクエストがあれば次の機会にこの辺も併せてご紹介致します。

さて、その他の全体的な造りに大きな変更はありません。ミニポケットやナスカンの装備は従来通り。ベルト通しも縦横どちらの方向にもベルトの通るシルバーレイククラブ仕様のままとなっています。

ベルト通しについては、ベルクロを使ってベルトの上から着けられる方式が要望されてもいたのですが、結果的にこれは見送りました。理由はひとつ。鞄の専門店ヒロセさんからのアドバイスの中に、「その方式を採用した携帯電話ポーチの落下例が毎年数件程度上がって来ている」という情報があったからです。

携帯電話ポーチのユーザー数は懐中時計ポーチの数とは比較にならないほど多く、その中で年に数件程度というなら確率的には決して高い数字ではない。そういう反論も考えられますが、その最悪のケースを自らのコレクションで体験したいという人はさすがにいないでしょう。…というわけで、ベルト通しの仕様は現状維持としました。

今回の二次試作は、私の目から見て、限りなく完成に近付いたと言っても過言ではない出来になったと思っていますが、それゆえに、ここからの追い込みはきわめて微妙な領域となってきます。好みの問題も大きくなってくるでしょう。

[3/15追記]

重量に関するお問い合わせがあったので、とりあえずキッチンスケールに載せてみました。一次試作が49gで二次試作が43g…あれ?

素材自体の重さの違い、ナスカンの違い(真鍮無垢/メッキ)、などもありますが、腰に付けるものとしては誤差程度の違いのようです。三次試作で重くなる要素はない筈なので、概ね50g弱といったところではないでしょうか。

というわけで、実際に手に取って頂く機会のあった同好の方々の意見を参考に、三次試作に向けてのポイントをまとめようと思います。

サイズ
恐らくは、これこそが最も悩ましいポイントです。たかが15mm、されど15mm。二次試作でのサイズアップの結果、体感サイズは二回りほど大きくなったように思います。身につける方の体格も様々であり、コンパクトさを維持することも必要でしょう(この辺、身長180cm超の自分の感覚(≒大きいことはいいことだ)は全くアテになりません;)。検討の結果、高さを5mm削ることとしました。18サイズ機の収納に支障を来たさない範囲でシェイプアップを行います。
側面の5mm下げ
改修点が集中しているポイント。紐や鎖を挟まないようにサイド部分を5mmほど下げるほか、天辺をより柔軟にするためにこの部分の厚み(緩衝材)を抜くことを検討。
現在、本体の構造はほぼ箱型で、これを蓋が覆うというものです。ただ、単純な箱型だと紐や鎖が挟まってしまい、いま一つ収まりが良くありません。そこで、側面のみ5mmほど下げ、紐や鎖の通る余裕を作ろうというものです。
蓋部分の微調整
蓋はサイズを微調整しつつ、全体に適度なテンションをかけて時計をサポートする役割を持っています。その点を念頭にベルクロの位置を微調整すると共に、蓋のうちポーチの天辺にあたる部分に限り、柔軟性確保のために敢えて緩衝材を廃することを検討しています。

お待ち頂いている皆様にはさらに今しばらくのお時間を頂くことになって申し訳ありませんが、次回の三次試作が事実上の決定稿、というつもりで最後の詰めに臨みます。そこに向けてのご意見ご要望など、どうぞ忌憚なくお寄せ下さいませ。

この企画がより良い形で結実できるよう、私も微力を尽くすつもりです。

では、今後ともよろしくお願いします。

Here are 5 Comments & 0 Trackbacks

Comments

From :紅蓮 : 2007年03月14日 23:43

おお…良いですねえ。

完成品を楽しみにしております。

紅蓮

From :GADO-GADO : 2007年03月15日 00:31

ご連絡、ありがとうございます。
完成に近づいてきましたね、楽しみにしております。

From :amiya : 2007年03月15日 10:48

 連絡ありがとうございます!画像が精細でとてもわかりやすいですね。待ち遠しくてわくわくしてます。
 縦サイズの再考マイナス5ミリ修正は英断だと思います!縦長サイズのベルトポーチは予想以上に負荷がかかりますので製品の寿命が一気に短くなるのです。私も携帯用ポーチを何個もダメにしました…。その意味でタテヨコ両用というのも大変実用的です。マジックテープの面積が大き過ぎないのも、剥がす時の音や手に掛かる抵抗が少なく使い勝手が良さそうで好感度大です。
 試作を重ねる毎に完成度が高まっていく感じです。フタ・側面サイズ・内ポケットの仕様なども検討され、まさに懐中使いのこだわりが凝縮された究極仕様の逸品です。懐中ポーチの定番品になるやも。価格が倍でも遜色ありませんです。
 PsyonG様そして鞄の専門店ヒロセ様スタッフ皆様各位の創意工夫と努力に敬意を表したいと思います。完成が楽しみ!

From :KB : 2007年03月16日 01:07

ご連絡ありがとうございました。
写真を見ていてもすぐに欲しくなってしまいます(笑)
完成品を楽しみにしております。

From :れいゆ : 2007年03月16日 20:50

ご連絡ありがとうございます。

レザーの質感も良い感じですね。大人の男が使うに相応しいポーチになるものと期待しています。(勿論、素敵な女性にも)
これを機に定番化されれば、更に素晴らしいことだと思います。その日の気分で時計だけでなく、ポーチの色までをコーディネートできるようになる日を夢見てしまいますね。次回のご連絡を楽しみにしています。

      ご苦労を掛けますが、よろしくお願い致します。