May.01, 2010

戦場にかける替え歌

[Diary]

「機動戦士ガンダム 戦場の絆」というアーケードゲームがある。

筐体も値段もえらく大がかりな対戦ゲームだが、バトルテックやファイターキャンプに手を出し、果ては鉄騎まで買い込んだような身としてはなかなか抗い難い魅力があったりする。

とはいえ、腕前はごくごく普通。俺より上手い奴も沢山いるし、下手な奴もいる。いずれにしても、時間と金に糸目を付けない廃人にはとても敵わない。

とまぁ、どこにでもいる普通のパイロット。

さて、そんなゲームで戦っていると時々泣きそうになることもある。この世の理不尽に狂い死にしそうだったその時にふと口ずさんだ歌があまりにアレだったのでフルコーラス考えてみた。

というわけで、曲は坂本真綾で「トライアングラー」です。どうぞ。

[元歌][替歌]
君は誰とキスをする
わたし それともあの娘
君は誰とキスをする
星を巡るよ 純情
君は誰とマッチする
わたし それともあの娘
君は誰とマッチする
野良‡1で巡るよ 戦場
弱虫泣き虫連れて
まだ行くんだと思う わたし
愛するより求めるより
疑うほうがずっとたやすい
自分が悔しい
弱虫泣き虫連れて
『拠点を叩く』と打つ‡2 わたし
アンチ‡3するより護衛より
疑うほうがずっとたやすい
自分が悔しい
痛いよ
味方だけど愛してないとか
守るけど側にいれないとか
苦い二律背反
今すぐ タッチミー
運命ならばつながせて
イタいよ
味方だけど愛してないとか
守るけど側にいれないとか
苦い二律背反
今すぐ ヘルプミー
残念‡4ならば叩かせて
君は誰とキスをする
わたし それともあの娘
こころ揺らす言葉より
無責任に抱いて 限界
君は誰とマッチする
わたし それともあの娘
『援護する』のシンチャ‡5より
無責任に射狙‡6 限界
妄想を裁くオキテ
うしろから蹴りあげたら
むき出しの恋によろけた
呼吸だけで精一杯
むかえに来て おぼれてるから
妄想を抱く大尉‡7
うしろから蹴りあげたら
ジムカスのバル‡8によろけた
自衛だけで精一杯
援護に来て やられてるから
痛いよ
前向きな嘘 真に受けるのは
笑ってる声せがめないから
未来もてあました
今すぐ hold me
理性なんて押し倒して
イタいよ
『次こそは勝とう!』‡9真に受けるのは
マトモな動き 望めないから
怒りもてあました
今すぐ 即決‡10
理性なんて押し倒して
君は誰とキスをする
わたし それともあの娘
涙まるで役立たず
星を巡るよ 純情
君は誰とマッチする
わたし それともあの娘
涙まるで役立たず
野良で巡るよ 戦場
君は誰とキスをする
君は誰とマッチする
君は誰とキスをする
わたし それともあの娘
たったひとつ命をタテに
いまふりかざす 感傷
君は誰とマッチする
わたし それともあの娘
たったひとつ絆をタテに
いまふりかざす 感傷
  • ‡1: 単独出撃のこと。マッチする敵味方はマッチングサーバが自動決定する。対して、店舗内でチームを組んで出撃することをバースト(出撃)と称する。
  • ‡2: 友軍内の意思疎通に使うシンボルチャット(ごく短い定型文)を発信すること。このゲームでは拠点撃破が戦術の軸の一つであるため、対拠点兵器の運用は非常に重要。だが、敵に狙われる割には脆弱あるいは鈍重であるため敬遠するプレイヤーもおり、そういう面子の押し付け合いによってタンクに搭乗する羽目になった場合、その先行きには不安がつきまとう
  • ‡3: 状況によりいくつかの解釈があるが、ここでは敵の拠点攻撃用MSを阻止する「アンチタンク」任務を指す。
  • ‡4: 階級・出撃コストと実力・結果が釣り合っていないことの婉曲的表現。
  • ‡5: シンボルチャットの略。インカムの音声認識でも発信可能で、VSC(Voice Symbol Chat)ともいう。
  • ‡6: 射撃・狙撃カテゴリーのこと。射程と一発の威力に優れるが射界の狭さやトリガーラグ、機体の脆弱あるいは鈍重さから、戦線構築に参加するには技量が必要。ともすれば味方の後ろから弾を垂れ流す構図に陥りやすく、勝敗に関わらず味方の負担になる事が多いため、出撃機数の少ないマッチでは特に嫌われる傾向がある。
  • ‡7: Rev2.1x以前では、降格しうる最低階級が大尉だった(昇降格条件はバージョンアップの度にしばしば変更されており、異様に昇格し易く、降格し難いという時期もあった)。左官から大尉に降格しているような場合、よほどの不運かワザとでなければ、操縦技術よりは立ち回りに問題があるケースが多い。半可通が乗りたい機体でやりたい事しかやらないといった状況になると大抵目も当てられないザマになる。
  • ‡8: ジム・カスタムの頭部バルカンのこと。よろけ(攻撃不能)状態の発生と維持に特化しており、自機の他兵装や他機とのコンビネーションに使用することで真価を発揮する玄人向け兵装。
  • ‡9: 敗北時に発信できるシンボルチャットの一文。敗北に至る展開があまりに滅茶苦茶で、その響きのあまりの虚しさに「無理だ!」「お前が言うな!」と返したくなることもしばしばだが、そういう文は発信できない。
  • ‡10: 編成時は、ある程度他プレイヤーのカテゴリー、機種、さらには武装の選択状況を見た上で自機を決定するのがよいとされる。そういう思慮を抜きに乗りたい機体を即決、というのはあまり褒められたものではない。
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