Apr.21, 2015

PTS MAGPUL PDR-C(分解編)

[GUNと鯖芸]

さて、いよいよ分解。

分解方法については既に多くの記事が存在するので手順は省略。それほど複雑怪奇ではない。

アッパーレシーバーはピンを三本抜くだけで外れる。

まずはピンを抜いてテイクダウン。ここではメカBOXとチャンバーの接続部分に注目する。ここの取り付けがいい加減で、極端な例だとバレルとチャンバーが斜めになっていたりするらしい。あまり精密に計ったわけではないが、とりあえず大きなズレはないように見えた。また、トリガーブロック周りにも妙な隙間や歪みのようなものは確認できなかった。

そのまま分解を進めてバレルセットとメカBOXを取り出してしまう。

バレルセットとメカBOXを取り出したところ。

外した部品は100円ショップで購入したケースに入れておく。やたら念が入っているように見えるが、別に自分が几帳面なわけではない。

こやつのせいだ。

各種作業時における大悪魔。

大体致命的な時にやってほしくない事をしでかすように出来ているイキモノなので、何重もの対策が必要なのである(無論、作業中には極力追い出すようにはしているのだが)。


少々汚れてはいるが、普通の真鍮バレル。

さて、分解を進めよう。

バレルユニットの問題として、HOP調整ダイヤルがゆるゆるのガバガバで用を為していないというのがひとつ。これはOリングの交換や取り付け部の隙間埋めで対処できるようなのでさて置く。

インナーバレルは多少汚れてはいるものの、普通の真鍮バレルであった。これも外れを引いてしまうと板材から筒に成形したのが如実に判る鑞目丸出しの代物に当たるという。鉄砲鍛冶まで先祖返りしたような代物に当たらなくて良かった(カスタムバレルは高価いのだ)。


謎のチャンバーパッキン。

チャンバーパッキンは謎の赤色。内部の突起も妙な形をしている。各所の記事でも控え目に言ってウンコな代物と云われておりw、既に手持ちのマルイ純正パッキンに交換すると決めている。


えらい状態のHOPテンショナー。これを一体どうしろと。

しかし、頭を抱えることになったのがHOP調整用のテンショナー。

元々微妙な形状ではあるのだが、自分の個体ではさらに状態が悪く、プラモデルの部品をランナーから手で毟り取ったようなバリバリ状態。交換しようにも現在ではカスタムパーツが入手不能。一体どうすればまともにHOP調整が出来るようになるのかさっぱり見当が付かない状態である。

あと、アウターバレルに内蔵されていたインナーバレル固定用のOリングが半分切れかけていた。交換するのはいいとして、一体どんな組み込み方をしたらこんなにズタズタになるのか不思議である。


メカBOXは閉じた状態からでもメインスプリングを外す事が出来る。これはマルイにはない長所。ただのパチモンというわけではないようだ。

意外とまともに見えるスプリング。

内蔵のスプリングは意外にまともに見える代物だった。不等ピッチで表面処理されており、切断痕もない。1J規制にも引っかかっていないし、弾速計測時に極端なバラツキも出していなかったので、これはそのまま使っても良さそうだ。

それでは、いよいよメカBOXを開封する。

メカBOX開封直後。

中華ガンの都市伝説にあるような、地球外生命体を腑分けしたようなグロい光景は見当たらなかった。ほぼ一直線のギア配置が特徴的だが、概ね見慣れた電動ガンのメカBOXである。これまでP90やAUGを中心に弄ってきた身としては余計に親近感を感じる。

ベアリング軸受けが組み込まれているが、フランジが割れていた(´Д`;)
やや短いノズル。妙な擦り傷の類は見付からなかった。

軸受けにはベアリングが使われている。その割には射撃レートが低いのが気になるが、とりあえずそのまま使おうかと思ったところで撤回。フランジが割れているものがあったのだ。これ以上欠けてギアが欠片を噛み込みでもしたら目も当てられないので、軸受けは交換せざるを得まい。

取り外したところでノズルも一通り観察。この時点で妙な擦り傷が付いていたらパーツの噛み合わせに問題がある証拠なのだが、綺麗なものだったのでひと安心。

モーターは表記も刻印も何もないノーブランドモーターとでも云うべき代物。一応射撃は出来ていたが、メカBOXの心臓でもあるし、ピニオンギアも付随する部分なので、EG1000Sあたりに交換した方が無難であろうか。


で、各所の記事でこの銃のアキレス腱と云われるタペットプレート。

セクターギアとの衝突面が潰れて変形したタペットプレート。

見てみると、プロファイルに見事に潰れて変形した部分が見て取れた。メーカー試射は別としても、手元での試射はせいぜい30〜40発。それでこの変形具合はよろしくない。大変よろしくない。

やはりこの銃、箱出しで使ってはならない代物であるのは間違いないようだ。

とりあえず、最初の整備は極力部品交換をせずにやってみようと思う。

組立調整のアバウトさから来る不調を整備でどれだけ解消できるかという挑戦が半分、もう半分は単純に経済的な事情である。_(:3」∠)_

次は整備に必要な資材の調達など。

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